主を失った亡父の愛車の行方は、母次第でした。
最初に車を欲しがったのは、私の兄の嫁さんでした。
素直に甘えられる人はいいな、と羨ましい毒親育ちの私。
母は私ひとりの時、こっそり・・でもハッキリと「兄嫁さんにあげたくない」と言いました。
チャーンス!私が、貰える?
『欲しいオーラ』を出してみましたが、ワザと知らんふりされました。
母「車は弟のモノだ」
と、しつこく牽制してきたので、私にも『あげたくない』のだと察して身を引きました。
現実は甘くありませんね。
弟のモノになる大切な父の車。
弟が欲しいのなら仕方ありません。
ところが。
その後、弟から「父の車は〇〇円で売れました」メールが来ました。
弟はいらなかったのでした。
その頃、母と前出の兄嫁さんとに嫁姑事件が起きました。
自分に味方が欲しくなった母は
「本当は、あなたに車をあげたかったけど弟クンが・・」
と責任転嫁しつつ、私の機嫌を取り、味方にするために
「せめて車の売却代金は、あなたにあげる」と言い出しました。
えっ貰っていいんですか?
「あなたには1円も使いたくない」と言われ生きてきた糟糠の私。
嬉しさよりも常識の方が上回っていて思わず、
私「いや、それより葬儀と仏壇代として兄に返したらどうよ?」と言うと
母「イヤ」
速攻で返されました。
そして・・あれから2年経ちましたが、1円の入金もありません。
なんということでしょう。
父の趣味が魚釣り。
多くの戦果を運んでくれた父の愛車で、母は私を釣りました。
父の愛車最後の釣りの戦果が私って・・。
私を味方につけ、汚れ仕事をさせておきながら、結局ぬか喜びだけをくれました。
相変わらず毒親に利用される私ですが、地道に頑張って働こうと思います。