20代前半の頃。
とても当たると評判の占い師さんの元へ、全く信じていない友人Aと半信半疑のBとで訪れました。
占い師は女性で、タロットリーディングでした。
当時は20分1500円くらいだったかな。
個別に鑑定した後のAとBは、神妙な面持ちで「当たりすぎて怖い」と。
周囲から「コールドリーディングでしょう」等と言われていましたが
「何も話していない段階だった。それは誰も知らないことなの」と。
私は、『自分の未来』について聞きました。
鑑定終了直後は、未来のことなので当たり外れがわかりません。
だから・・・
占い師の凄さもわかりませんでした、その時は。
【 当時のやりとり 前半 】
私「私の未来を教えてください」
占「漠然としすぎている。具体的に何を知りたいのか。例えば、健康？恋愛？」
私「結婚について」
占「あなたの結婚を占います」カードをめくる。
占「結婚年齢は３■歳」
私「えー、そんなに遅いの？田舎者だから、あり得ない！」
占「『高齢の紳士』が結婚相手を連れて来るのが視える」
↑どこかを視ていました。
その時の眼つきが・・瞳が・・なんか最初と違ってました。
【 検証 結婚年齢 】
10数年後、当たりました。
当時田舎では女性はXmasケーキ（25過ぎは売れ残り）と、まだまだ言われていた頃。
そんな遅いか？と信じられない思いでしたが、現実となりました。
占いに縛られて、その年まで結婚しなかったのではありません。
むしろ占いから時間が経ちすぎて忘れていたくらい。
結婚後に、そう言えば当たったなーと思い出しました。
【 検証 高齢の紳士 】
仲人さんは田舎の高齢のおばちゃんでしたが、どういう経緯か急に担当が変更。
初めて本人と対面した場所は、実家から離れた大都会でした。
都会すぎて仲人のおばちゃんが出て来れず、『高齢の紳士』が仲介してくれることになりました。
占い師のいう通り、『おじいさん』ではなく『高齢の紳士』と呼ぶに相応しい方でした。
【 当時のやりとり 後半 】
私の訊いた結婚問題とは、別の問題の方が重要だと言いたげな占いに驚愕。
私「その結婚は幸せですか」
占「わかりません。あなたの『幸せ』の定義がわかりませんから。
幸せかどうかは、あなたが決めることです」
私「では、幸せそうに見えますか？」しつこい私
占「・・・」リーディング。
占「4■歳、転機があります。
やっと自分らしく生きられる、その意味では幸せかも」
私「その転機って何ですか？」
占「言えません」即答
私「転機って良くなるきっかけだから、いい事ですよね？」
占「・・・。人生観が180度変わる出来事です」
私「（肯定しない？！）」不安な私
占「それは別の問題。『別の占い』を視なくてはなりません。占いますか？」
『別の占い』ってことは、料金が二倍になる、を意味します。
占いは『一人』の『１つの問題』、というルールでした。
『私』の『結婚』という占いの中では答えられない内容とのこと。
『私以外』の『問題』とのことでした。
まだまだお金がない頃でしたので、諦めました。
【 検証 占いから20数年後の4■歳の転機 】
父が亡くなりました。
『人生観が180度変わる』『言えない』ような『転機』とは・・。
占い師には、父の死が視えていたのかも知れません。
『転機』って軽そうな、良さげな響きに、何かちょっとした出来事（しかも良さげな・・）だと勝手に思い込んでいた私は、すっかり忘れて4■歳まで過ごしました。
あの日の『やっと』と『その意味では・・かも』という限定的な言葉の意味がようやく理解できました。
あの日、更に占っていたら、父の死を予め知ることができたのでしょうか。
そうすれば、防げたのでしょうか。
とはいえ、対話からは・・・まるで寿命が決まっているかのようです。
↓運命は決まっている？
↓転機で価値観半回転
↓もう一人の予言者
