毒ママを選んで生まれてきたらこうなった

毒母第三世代。毒母サバイバー888(はちみつ)の体験記

21 毒母育ち 中卒で働いた2

高校に来ている人は、病気や訳ありで卒業できなかった人など、20人くらい。

無事卒業するのは、3割くらいでしょうか。

 

その中で、土木系の職人さんがいました。

20代後半でしたが、かなり老けて見えました。

「中卒じゃあ結婚も決まらない。絶対に頑張って高校を卒業する。そして結婚して温かい家庭を作って親を安心させるのが夢だ」と決意を語りました。

授業中もよく居眠りしたりして、重労働なのに本当に真面目によく頑張っていました。

その人が、ある日、過労で亡くなってしまったのです。

県外のご両親を思うと気の毒でなりませんでした。

クラスメートは、『明日は我が身?』的な切ない空気に満たされました。

 

たかが学歴、されど・・。

みんな、役に立ちもしない古文や数学を学びたくて来たんじゃない。

高卒という学歴が欲しいだけ。

努力は報われないこともある。

それでも、命を削ってまでも通い続けるのは、そういう世の中だから。

こんな生活をまだ3年以上(定時制は4年で卒業できます)続けるのか・・・絶望的な気持ちになりました。

 

私と同じ年れいで定時制に通っていたクラスメートと、いっそ死んでしまおうかと。

高いビルを探していたら、立ち入り禁止のテープの貼られたホテルがあり、聞くと誰かが飛び降りたと・・。

たまたまその下を走行していた車の方を巻き添えにしたようでした。

「他人に迷惑かけるの、良くないね。きっと今より辛い時はないよ」

と励ましあい、どうすれば少しでも幸せになれるかを考えるようになりました。

その答えが、

「まだあと3年高校に通わなければならないなら、いっそ普通(全日制)の高校へ行き直そう。もう一度、高校受験からやり直そう。」でした。

それから、定時制高校に通いながら、もう一度勉強して、高校受験する準備も始めました。

中学の恩師に相談したら、全力で応援してくれました。

全力で!

全力で進学阻止したと違って、全力で応援ですから!

高校側にも相談したら、とても協力的でした。

 

メンターであった叔母の教えの『師の恩』を実感しました。

叔母の教え

三つの恩(師の恩、親の恩、社会の恩)を忘れず、今日一日を大切にすること。

 

「私には、親の恩は受けられなかったけれど、師と社会の恩がある。それだけでも十分ありがたいことだ」と、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

感謝できるメンタルを育ててくれた叔母にも感謝しつつ、報われないかもしれない努力(受験勉強とバイトと高校生の三足ワラジ)をやってみることになりました。

 

 

完全無料で、話題のニュースがすぐに読める【スマートニュース】