毒ママを選んで生まれてきたらこうなった

生まれる前と胎内記憶のある毒母第3世代なつみ

祖母(父方)1 消えた香典 母が修羅場でも無傷な理由 

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香典は誰のモノ?
うっかり返事した「うん」の一言がヤバいことに。
ついに真実を知らぬまま逝ってしまった父への懺悔の告白。
20年前の祖母(父の母)の葬儀での話です。
↓祖母(父方)との始まりも見てね

葬儀は本家(父の兄)から出しましたが、母は忙しそうに仕切っていました。
父に代わって、というか口出しせずにはいられない性質なので。
気配りとかではなく、どうしても掌握したいものがあったのです。
それは・・・香典
父は自営業だったので、仕事関連でいただいたお香典が思いのほか多かったようでした。
それを母が
「父の分を返せ。ウチのモノだからよこせ」と主張して本家と喧嘩になりました。

『葬儀費用を負担する喪主に対する贈与』とする本家に対し
『ウチの出費があってこその香典(お返し説)』『故人への厚意、ではなく・・父への厚意なのだ』と母が譲りませんでした。

結局父がらみのお香典は、本来の『お葬式費用の負担』として1円も使われず、現金が母のポケットへ動いただけとなりました。

当然ですが・・・
本家は香典返しを父の分はしませんでした。
母が「ウチのはウチでする」と宣言してお香典を持ち帰ったのですから仕方ありません。
父の交際相手の住所リストもありませんしね。

香典返しの品を・・・
母は父の知人から安く手に入れることはできたものの、『安い→送付は自分』という形になりました。
もちろん相談なしの母独断で、父が配達をすることに。
忙しい父が「なぜ、葬儀社がやらないのだ」と問うと
母は
「義姉(父の兄の嫁)さんは非常識でだらしない人だから、ウチのは私が用意した」と答えました。
遠方へは配送しかないのですが、母は一向にそれをしませんでした。
恐らく、送料を考えると安く仕入れた意味がなくなるからでは?と私は傍観していました。
でもそうではなくて・・・実は
単にあげたくなかったのだとわかりました。
お品は、母の好みで選んだ『布モノ』でした。
布問屋から安く仕入れたので数が揃わず、さまざまな大きさと柄がありました。
「ああ、こういうの好き。これもいい」と、選んだものばかりです。
箱を見れば「これはあの布」と分かるようでした。
私に
「ねえ、もうこんなに日が経っちゃって。今更持って行く方が変よね?向こうも忘れてるでしょ?『香典返しを貰ってない』なんて言ういやらしい人いないわよね」ときいてきました。
洗脳状態かつ生存戦略的に反論できないので、「うん」と言っておきました。
そのたった一言が
すごいことになってしまいました

その場で母は熨斗を破いて、本当に自分のモノにしてしまいました。
うっとり「すてき」と布モノを眺めた後に振り返って私にこう言いました。
「怒られたらアンタのせいよ。アンタが欲しいって。アンタがもうお返ししなくていいって言ったからよ」
なぜ香典返し一連の作業全てに私を連帯させたのかが、ようやく腑に落ちたのでした。

その後、父の仲間界隈で、香典返しのあった人となかった人が現れたことによって父の知るところとなり激怒
友人と仕事でお世話になっている方々に不快な思いをさせ、父の顔に泥を塗ったのですから当然でしょう。
父は「全員にしていないのはなぜだ」と母を問い詰めました。

私はたまたまその場にいたので、速攻逃げました。
やばい!
私のせいになっちゃってるからまずい!
・・もう生きた心地がしませんでしたよ。

目の前の盾が忽然と消えたのに気付いたのかどうか・・
母はさらっと嘘吐いていました。
「私の分はちゃんとやったけど、義姉さんに頼んだ分ができてないみたい」などなど。
父は憤怒し、本家に乗り込みました。
今度は義姉さんがすごい剣幕でウチにやって来ました。
「【母の名】さん!【父の名】さんに怒られたわ!どういう事!?あなたに全額渡したじゃないの!全部自分でやるって言ったじゃないのっ!」

さらっと
「そうなの。それを言ってるのにあの人ちゃんと聞いてなくって。勘違いして義姉さんに・・・とにかくウチのことはウチでするから、さあさあハイハイ」と上手に丸め込んで、さっさと帰らせました。
その後ぐったり疲れ切って帰ってきた父に
「義姉さんは頭おかしいから自分の非を認めない。非常識で嘘つき。だから話しても無駄」
「布問屋が間違ったのかもしれない」
などと見事にまとめていました。

とりあえず、私は無事でした。
うかうか生返事も油断できません。

・・というわけで生存戦略の見直しを。
今でも時々復唱します。
返事は危険なのでしない!
以上なつみ@毒母第3世代からでした。

↓葬儀もひどかった

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